2014年 1月

 3日(金)
 昨年度から今年度へかけて私自身の体験を記しておきたい。正確に言いうと退職2年前からと退職後の心境の変化ということ。2年前からは、「速く時が過ぎてほしい」「早く退職になってほしい」という気持ちが強かった。多分仕事もそのような意識のもとで行われていたと思う。
 ところが退職して環境は変わらないけど自分自身の内的な変化が起こった。それは「時間よゆっくり過ぎてくれ」というようなものであった。自分の持ち時間を意識するようになった。
2年前までは、時間内における量で勝負していた。「あれもこれも」というように。だから多忙だったわけである。
 今は、時間内における質で勝負したい。時間の流れを味わいたい。行動一つ一つに意味を感じ質的に高めていきたい。そうすることによって時間がゆったり過ぎて行くのを実感する。
食事でいうとたくさん食べることより味わいながらよく噛んで食べるということだろう。早く目的地に着くということより風景を見ながら歩くということだろう。早く酔うことより舌で味わいながら酒を飲むということだろう。会話も自分の言いたいことだけ言うのではなく話を楽しむことだろう。
 そんなことで退職して新たに始めたことがある。合唱サークルに入った。手話の歌サークルに入った。陶芸教室に通い始めた。「あれもこれも」とならないように後者を生かす取り組みとして位置付けていきたい。

 もう一つ気付いたことがある。自分の思考法だ。昨年度から最初の勤務校、2番目、そして旭川付属小の研究会に参加した。研究というより過去を捜す旅をしていた。昨年11月には、小樽まで行ってきた。
 風景を見る時、過去を照らし合わせながら見ていた。確かに過去は美しいとも言える。過ぎ去ったものは、だんだんと美しくなっていく。そういう意識を持って現在をみると、現在がいかにも貧しく感じるのではないか。
現在を疎み生きる意味を失う。過去ばかり目がいく。思考も過去へと向かう。過去から現在を見ている。
そこの視点を変えること。歯車を前に進めなければならない。未来から現在を見ること。未来には勿論、死も含んでいる。そこから現在を見るということにもつながる。勇気がいることだ。くじけそうになる。でもそれをしていかなければ強くなれない。進歩もない。前に進んでいかない。発展がない。関係を築いていけない。
 この二つのことを正月明けに考えた。 

19日(日)
 明日から3学期が始まる。退職して10カ月が過ぎようとしている。昨年の今ごろは、「冬来りなば春遠からじ」と念仏のようにとなえ、立春、春分の日をめあてに冬を乗り切ろうとしていた。
仕事にも9割ぐらい力を注いでいた。ところが今は5割ぐらい自分のことに目がいき、自分の家族、自分の将来のことを考えるようになった。
 この冬休みもいろいろなことをして過ごした。陶芸教室、手話の歌サークル、合唱サークル、ピアノレッスン、パソコン講習は、継続している。これとは別に特によかったことは、合唱や指揮法で具体的に学んだこと。情報の講習会でロイロノート、keynoteをやったこと。フラッシュカードは、フラッシュカードアプリで作成した。ipadミニとTVをHDMIでつないで見る。3学期それをためすのが楽しみだ。