総合的な学習　　学習案
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2000.12.1.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６年１組　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男子14名　女子14名　計28名

１．単元名　　　わたし・出会い・発見

２．単元目標
　　　・自尊感情をそだてる。
　　　・話し合いを通して自分の主張ができる。

３．単元について
・学習発表会も終わり２学期後半になり、まとめの時期に入ってきた。６年生は、卒業文集づくりが始まる。そこで今の時期　一　度じっくり自分をふりかえる時間を持てないものかと考え「わたし，出会い，発見タイム」というものを設定した。
　卒業に向けて文集を書くにあたって自分や友だち，親，クラスなどについて考える時間にしていきたい。

・また自尊感情，コミュニケーション能力，アーサーティブネス（非攻撃的自己主張）なども同時に育て、大きく言えば共生という　ことにも視野を広げていきた　い。

・１学期の「川とノリオ」の学習，社会科の歴史学習で平和ということについて学習を進めてきた。その発展としてとらえ，３学期　には、憲法，世界の学習において人権，多民族　多文化共生につなげればと考えています。

４．視点の具体化
　
視点１　主体的な活動を生む題材と単元構成のあり方
　
　・12才，身体的な成長や自我のあらわれでとまどったり，気持ちをうまく表せなかったり，時には感情を爆発させたりすること　　もある。また中学進学をひか　　え将来のことを考えたり不安に思うこともあるかもしれない。
　　自分のことで悩んだり，友だちのこと親や担任など他者に目がいき、批判したり反抗したりすることは、よくあることだ。
　　自分が社会的な存在であり，みんなの中で生きていることに気がつき，それを受け入れるには、時間がかかる。それがもう　　少し円滑にいくように自己確立の手助けが少しでもできるように子どもたちにとっても身近な問題をとりあげていきたい。　　　　身近な自分，友だち，クラス，親などそこにおけるさまざまな問題からとりあげ、さらに　地域，他の国，民族などに目を向け　　るように考えていきたい。

　・単元構成については、そのクラスの構成や実態によって左右される。
　　また方法については多岐にわたると思われる。結果よりもその過程を重視したい。
　　資料にもあるが、多様な学習形態があり，めざす方向もたくさんのことが考えられる。
　
　視点２　豊かな活動を支える教師のはたらき

　　これも資料にあるが，「子どもたちひとりひとりがそれぞれ異なる経験・知識・意見をもっていることを尊重し，それらを引き出　　し，対話を生み出し，相互の学び合いを促進する役割が求められる。」「ファシリテーター（促進者）」「対話を生み出すための　　きっかけづくりとして，いくつかの手法を活用し，子どもたちの意見を引き出しつつも，自分も対話を通した学び合いに一緒に　　参加し自分の意見や考えを示していくことが求められる。」
　　　こういう考えで　とりくんでいきたい。

５．学習活動の想定

　わたし・出会い・発見タイム１．　　（１１時間）

　　①　４つの部屋（ゲーム）　　　いいところさがし（グループ）
　　②　去年できなかった…でも今年はできる　　　自分発見導入
　　③　「自分らしさ」年表を書く
　　　　生まれた時のこと，自分の名前のこと～親への取材 →卒業文集へ
　　④　詩二編　「ヘソの緒」，「奈々子に」（土曜参観）
　　⑤　「健康」について，　もしもあなたが親ならば
　　⑥　「男のくせに」「女の子のくせに」～「男らしさ」「女らしさ」とは？
　　⑦　じょうずにコミュニケーションするために～なんて答えたらいいでしょう
　　⑧　わたしが言いたいことは～自信をもって言いたいこと
　　⑨　人生ゲーム（価値観）
　　⑩　権利の熱気球（　〃　）…本時
　　⑪　わたし・出会い・発見タイム１を終えて

　　　「権利の熱気球」　学習活動案

　ねらい
　　「権利」について知る。／自分の意見を話したり、他の意見を聞いたりできる。人それぞれ考えが違うことに気づく。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　導入４つの部屋

　　・私は安心して生きている。
　
　　　権利の説明
　　「権利」って何でしょう？
　　　　　　　　どんな権利がありますか？
　　　　　　　　こういう権利があります。

　　それぞれ発言

　　ゲーム開始熱気球ゲームの説明

　　グループの中で発表します。
　　　　　捨てた権利は何か？
　　　　　どこから捨てられないのか？

　　もし　そのメンバーで乗り合わせたとしたら　どうしますか？
　　何を捨てますか？　聞いてみる。
　　　　作業（個人）
　　　ダイヤモンドランキング
　　　グループの形にする

　各自発表

　　　グループで一枚　作成
　　　グループ討議

　用意：のり　　貼る紙
　全体に　発表グループで一人　発表してもらいます。
　
　質問ないですか？
　　一人ずつ出てきて発表する
　まとめ　今日の学習について

　それぞれ価値観にちがいがあることを説明
　　　　　　　　　　　　　権利ということについて
　　　　　　　　　　　　　「安心、自信」＋「自由」

総合学習について

　・自分の首をしめないこと。子どものゆとりは　教師のゆとりから。

　・教師あるいは教員としてのアイデンティティーまで喪失しないこと。

　・まずは　クラスから出発してみよう。クラス→学年

　・教科と総合の関連，つながりの構造を解明していくこと。

　　やってみたいこと

・国語─┐…文学→読み物
│ 百人一首（万葉集など平安時代の和歌）
・社会─┘

・理科─┐
│ 稲の栽培（歴史の稲作とからめて）
・社会─┘…地域学習→平岸，アイヌ民族

・算数─┐
│ 対称模様
・図工─┘
　・国語…ことわざを四コマまんがにする。ことわざづくり
　・図工…遠近法の練習，キミ子方式　
　・音楽…愛唱歌をふやす。自主教材曲，合唱
　・性の教育　（理科の「人の体」と）
　・パソコン
　・総合劇
　・民族舞踊，太鼓　　　　　　　　　

　川とノリオ　（文学　平和教材）　　　平和について考えよう。

・読み取り…情景，気持ちを読み取る。（国語）

・戦争について考えよう，調べよう。（社会）

・原爆，ヒロシマについて考えよう，調べよう。（社会）

・川について…精進川見学

・ビデオ，写真集，マンガなど。アニメ「はだしのゲン」

・歌…利根川の歌，川，モルダウ，ドナウなど（音楽）

・場面を絵に描く（図工）

　　　　　↓
　　近現代史，15年戦争，沖縄
　　　　　↓
　　　憲法学習　　　　