・白い雲眠たくなるよな秋の昼 (中学時代)
・遠山に雲一筋の秋の昼 (中学時代)
・絶望と言ったラジオの軽々さその人思えば涙流れる (高校時代)
・結局は何もなさずにこのままで終わっていくのか秋の日の予感
・大学の友とすれちがい顔を見て無言で立ち去る二十年後の今日
・昔の友あの人知らぬと言い放つ聖書の中のペトロのように
・疲れたと言いし君は嗚咽して泣き伏すなりどうしょうもなし
・君のことはすべて知っていると言い放つ校長の言に我言葉失う
・教員の今は奴隷となりさがり上に向かって意見言う人なし
・職場にて話す相手いない教師授業中ともだちの詩読み教える
・一週間の疲れたまる金曜の夜仕事やめ妻とともに発泡酒飲む
・放課後に一人ピアノ弾き西日さす音楽室にて自分の影見る